映像授業について
最近は全国いたるところに「映像授業」の予備校(塾)が見られるようになりました。教室にパソコンが並べられ、インターネットを通じて大手予備校から配信される動画を生徒が受講する仕組みになっています。
「東進」とか、「代ゼミ」とか、「河合塾」の看板が掲げられているので、一見して大手予備校の直営校≠フように見えますが、その多くは、フランチャイズ(FC)で、大手予備校とフランチャイズ(FC)契約をした個人オーナー(塾経営者)が経営しています。
商品が均質(予備校、塾の場合は授業)という点で、コンビニで言えば、セブンイレブンや、ローソンと同じです。一般の生徒、保護者の方にとっては、塾・予備校もFC経営と聞くと、意外に思われるかもしれませんが、経営者は、映像授業を一講座ごとに〇〇円で買い取り、それを生徒に一講座〇〇円で販売するという仕組みになっています。
大手予備校のフランチャイズでは、教室のテナント家賃、人件費、広告宣伝費は経営者が負担しています。経営者は、大手予備校のブランドの“看板”が使える、というメリットがあり、大手予備校にとっても、自前の教室なしで、商品(映像授業の動画)を販売するだけで利益になり、双方にメリットがありますから、日本全国のあちこちに教室が増えています。
映像授業では、教師を雇う必要がないので、ライブ授業と比べて、多少、受講費を低くできるかもしれませんが、それでも決して安価とは言えません。(パソコンで映像授業を見せるだけですが、河合塾や、代々木ゼミナールなど、大手予備校のロイヤリティは、とても高いからです。)